ハント症候群闘病記 (診断前、1~2日目)

# ハント症候群闘病記 (診断前、1~2日目)

右側の顔面神経麻痺が起こり、病院でラムゼイ・ハント症候群と診断されました。
完治率は顔面神経麻痺が6割ほど、難聴が起きた場合、ある程度治るのが6割、完治が5割ほどと言われました。
この症状の発症率は他の発症された人の発信を情報元に、約2万分の1の確率で発症するらしいです。(もっと良いところにこの運を使ってほしかった!!)
また、原因は帯状疱疹のウィルス(水疱瘡のウィルス)の再活性化によるものらしく、免疫力の低下やストレスから誰にでも発症する可能性のある病です。
今回は、ネット上に実体験を記したものが少なく、少しでもかかってしまった人の疑問や不安を取り除ければと思い、ハント症候群闘病記としてまとめていこうと思います。

まず、簡単に自分のデータを記しておきます。

- 男
- 21歳
- 大学生
- 痩せ型筋肉質(筋トレ好き!)
- 小さい頃から病気に弱い
- 一番ひどい病気がおたふく風邪の後にムンプスの髄膜炎

## 診断前(3/26~4/12)

### 風邪 (3/26~3/30)

まず、診断される結構前の時点で僕は体調を崩していました。
3/26日昼頃から発熱があり、夜には39度超えで、高いときには40度にも達しました。しかし、27,28日と彼女と旅行に行く約束をしていたため、病院にいかず、同じアパートに住んでいた友達に、インフルエンザのときに処方されていたアセトアミノフェンという解熱・鎮痛剤の余りをもらい、その場を凌ぐことにしました。
薬の効果で、熱は39~40度の状態から37~38度くらいまで下がり、身体も大文楽になったため旅行は決行されました。
旅行1日目は、割と体がだるいまま38度くらいの状態で片道3時間程の目的地まで運転して移動しました。症状としては、発熱・だるさ・喉の痛み・食欲不振がありましたが、どうにか1日目を乗り切りました。
旅行2日目は、前日より少し良くなり、37度くらいでだるさはなく、龍角散のど飴を舐めながら遊園地でほぼ全ての遊具をエンジョイしました(アホ)。その後、体調が特に悪くなることもなく、無事帰宅し、翌日には微熱、次の日にはほとんど治り安心していました。

### 咳・頭痛(4/3くらい〜)

熱は下がったのですが、なんとなく身体の不調を感じたまま数日が経った頃、突然咳が出始めました。乾いたような咳で、初めは大したことなかったのですが、日を追うごとに回数が増え、咳の勢いが凄いため吐きそうになることもありました。
また、咳が出始めた翌日くらいから右耳の周りに頭痛も出始めました。頭痛は初め、耳の奥がキュッとなるような痛みで、もしかしたら中耳炎かなと思ったのですが、こめかみ辺りを締め付けられるような痛みや耳の後ろあたりの痛みも出てきました。
この2つの症状で、夜寝るときにも困る状況だったため、翌週の月曜日に病院に行くことに決めました。

### 初受診(4/8日)

とりあえずこの日の時点で一番気になる症状が耳の奥を締め付けるような頭痛だったため、近所の耳鼻咽喉科を受診しました。
しかし、その日は耳には特に異常はなく、喉が腫れているためたん切りがよくなる薬や抗生物質をもらい、吸引をして終わりました。

### 2回目の受診(4/9)

翌日、やはり頭痛が酷く、今度は脳神経外科を受診しました。MRIを撮りましたが異常はなく、もともと偏頭痛持ちであったことや、風邪を少し前に引いていたことからこじらせて悪化しているのではとの診断でした。
この日は偏頭痛の薬を処方してもらいました。偏頭痛にしか効かないものだから痛いときに飲むように指示を受け、家に帰って実際に飲みましたが、頭痛は良くなりませんでした。(副作用の吐き気だけ出て最悪だった)

### 3回目の受診(4/10)

再度、頭痛をどうにかしたくて、前回は相談をしていなかったため同じ耳鼻咽喉を受診しました。
今回は前回に追加して青っ鼻が少し出ることも伝えると右側で副鼻腔炎を起こしてると診断されました。また、頭痛用にカロナールという薬を処方してもらい、これが効いたため安心していました。

### 4回目の受診(4/12)

初受診の際に貰った薬がなくなるタイミングでもあったため、副鼻腔炎の治療もあり再度耳鼻咽喉科を受診しました。
この日、前日から新たに発症した(もう少し前からあったかもしれないが、頭痛に紛れてわかりにくかった)耳の周りの腫れを相談しました。何箇所かポツポツと腫れており、押したり寝るときに下にしたら痛く感じることがありました。すると、先生から症状が特定できないため大きな病院の紹介状を出してもらいそちらに見てもらうことになりました。

金曜日ということもあり、続けて地元の大きな病院の総合診療科に見てもらいました。これまでの経緯を説明し、見てもらったところ、症状は耳の後ろに赤くなっている部位(皮疹)があるということがわかりました。(今となって思えばこれが帯状疱疹だったんだな)
皮疹はウィルス性の何かだろうということから血液検査を、咳は肺炎かもしれないので胸部のX線を取ってもらいました。結果は、肺には大きな異常なし。血液検査は、なにかに感染しているため白血球の値が高くなっているが、大したことはないだろうから悪化したら再検査を受けに来るようにとのことでした。

## 1日目

11時頃に起床し、頭痛が酷かったため頭痛薬だけ飲んで二度寝。3時前ごろに起床すると、右耳でずっとキーンと耳鳴りがしていました。その後、シャワーを浴びていると右目が2mm程開いてしまい、瞑れない事に気づきました。
もしやと思い急いでシャワーを済ませ、鏡でにらめっこすると、口も上手く動かせておらず、さすがにまずいと思い救急センターに電話をしました。
前日来ていたこともあり、土曜の診療でしたが内科の先生にすぐに見てもらえ、顔面麻痺の状況と耳鳴り、耳の周りの皮疹からハント症候群だろうと言われました。ただ、一応専門の耳鼻咽喉科の先生に見てもらうため、先生がくるまで30分ほど待機するよう言われました。
その間、ハント症候群についてスマホで調べながら完治率の低さ、顔面神経麻痺を起こすことによる顔の歪みなどを調べ、落ち込みやこれからの不安がありました。と同時に、自分はWEB系のプログラマーとして食っていこうと考えているため、リモートでもどうにかなるよななんて楽観的にも考えている一面がありました。
およそ30分後、耳鼻咽喉科の先生に見てもらうとハント症候群で確定。とりあえず顔面神経麻痺の程度と聴覚障害が起きているかの検査を週初めの月曜に行うため薬を飲んで通院を繰り返すことが確定しました。
余談ですが、この数日前に恋人とゴタゴタがあり、免疫力の低下+相当なストレスがかかっていたためもしかしたらこれも影響しているのかなとも思っています。

## 2日目

とりあえず処方してもらった薬をキチンと飲んで体力を少しでも取り戻すため、食事をしっかりと取り、水分も撮って規則正しい生活に切り替えようと決めました。
しかし、昨日楽観していた顔面神経麻痺の症状が実際に生活をしているときついもので、絶望に包まれました。何がきついかというと、

- 物を食べているときの顔が気持ち悪い。ひょっとこみたいな表情になる。
- 頬の内側も力が入らないため、食べかすが残る。
- 自分は幸い舌は普通に動くため、気合でかき出すが、熱いご飯が入り込んだとき取り出せなくて悶えた。
- パソコンを使う仕事柄、まぶたが上手く動かせないと乾燥で視界がボヤケてしまう。また、視力低下もしてしまうかもしれない。
- シャンプーしたときの絶望。
- 恋人へのなんとも言えない感情。このままでも好きでいてくれる、○○くんの顔ちゃんと覚えてる。と言ってくれてすごく嬉しいが、醜くなるであろう自分と付き合うのが苦痛にならないか心配。

です。
ただもうなってしまったものは仕方ないし、とりあえずしっかり治療をしてもとに戻ることを願います!
この記事までは書き貯めなので真面目に書いてますが、明日からはフランクに書いていこうと思います。
とりあえず明日病院に行って、シャンプーハット買いにいきます。
おやすみなさいー